諏訪の杜整形外科 ー 柏市豊四季駅前 WEB予約可

こんにちは、看護師の菊池と申します!

今回は変形性膝関節症とヒアルロン酸注射についてお話したいと思います✨

膝の痛みのひとつに、この「変形性膝関節症」が多くみられます。
【症状】膝の痛み、膝に水がたまることにより関節が腫れる、関節が変形する(内反変形が多い)、関節可動域制限がある
初期:立ち上がり、歩きはじめに膝が痛む(休むと痛みがとれる)
中期:正座や階段の昇降が困難
末期:安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難
【男女比】1:4で女性に多い
【年齢】高齢になるほど罹患率が高い

【原因】
① 一次性膝関節症(原疾患が明らかでないもの):加齢、肥満など
② 二次性膝疾患:外傷(半月板損傷、骨折、膝靱帯損傷)、関節炎(関節リウマチ、化膿性関節炎)、その他(反復性膝蓋骨脱臼、膝関節特発性骨壊死)
加齢など様々な要因により関節軟骨や半月板の変性、断裂、摩耗が起こる→それに伴って骨棘形成、軟骨下骨の骨硬化や二次性滑膜炎などが生じる。

【診断】
変形性膝関節症かどうかは、診察で膝内側の圧痛の有無、関節の動きの範囲、腫れやO脚変形などの有無を調べ、X線(レントゲン)検査で診断します。必要によりMRI検査などをします。

【治療】
・日常生活改善(減量、負荷のかかる動作の回避)
・痛み止めの内服薬、外用薬
・膝関節内にヒアルロン酸注射
・リハビリテーション(大腿四頭筋強化訓練、関節可動域訓練など)
・あたためるなどの物理療法
・鍼治療
・足底板(インソール)や膝装具の作成
・膝サポーターの装着
・自己血による再生医療(2023年11月9日の『PFC-FD治療開始』のブログ参照。こちらをクリックすると記事に飛びます)
当院では上記の治療を行うことができます。痛みの度合いやご本人のご希望に合わせて幅広く提案させていただきます。

なかでも、「ヒアルロン酸注射」は関節軟骨がすり減って動きの悪くなった関節にヒアルロン酸を補うことで潤滑材やクッションのような働きをしてくれます。
注射は1週間おきに5回集中的に行います。

痛みがよくなり注射を終わりにする方もいれば、持続のために続けた方がよい患者様は2週間おきに月2回まで注射を継続することができます。

注射当日の注意点は、膝関節内の感染予防のため、当日の入浴は避け、シャワー浴は注射から6時間以降で可能です。

注射の際は看護師が介助につきますので、ご不安なこと、ご質問があればいつでもお声かけください😊

患者様の中には「今までずっと膝の痛みを我慢してきたけど、お水を抜いてもらって注射を数回したら、痛みがほとんどよくなった!我慢しないで早く相談すればよかった!」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

当院では院長をはじめ、看護師、理学療法士、鍼灸師など多数のスタッフが一緒に経過を診ています。

状況に合わせて治療方針の提案・変更を行いますので、お気軽に各スタッフにご相談ください✨

参考:
公益社団法人.日本整形外科学会
岡庭豊.病気が見える VOL.11 運動器・整形外科 第1版.メディックメディア.2017.250p