諏訪の杜整形外科 ー 柏市豊四季駅前 WEB予約可

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皆様、初めまして。

11月から諏訪の杜整形外科で鍼灸治療を担当しております、内原拓宗と申します。
現在は主に千葉大学医学部附属病院で鍼灸外来を担当しておりますが、当院では、月曜日を中心に担当いたします。

皆様の健康で痛みの無い生活に少しでもお役に立てるよう努めて参りますので、どうぞよろしくお願い致します。


さて、今回は私たちの体に備わっている「痛みを緩和する仕組み」について簡単にご紹介いたします。

そもそも痛みの感覚は、私達の体に何か不都合なことが起こっていることを示す「危険のサイン」です。

そのため、「嗅覚」や「触覚」などは、刺激が続くとすぐ慣れてしまいますが(これを「順応」といいます)、「痛み」の刺激にはなかなか慣れません。

警報のアラームが鳴るのを切ってしまっては危険を察知できませんから理にかなった仕組みと言えます。

とはいえ、痛みが持続するのはとても辛いことですし、慢性的な痛みは気分を憂鬱にし、生活の質を下げてしまいます。

ですので、私たちの体には色々な「痛みを緩和する仕組み」が備わっているのですが、今回ご紹介するのはそのなかのひとつ、「広汎性侵害抑制調節(DNIC)」と呼ばれるものです。

例えば、手足を強く打ってしまった時や、転んで腰を打ったときなどに、とっさにその部分に手を当てる、というのは誰にも経験のあることだと思います。

あるいは、子供のときに怪我をして泣いていると、親がそこに手を当てて「痛いの痛いのとんでいけ~」と言ってくれると、実際に少し痛みが和らいだような気がした、そんな経験はないでしょうか?

これは、痛みがあるときに、その周辺や別の場所を触ったり、刺激したりすると、もともとあった痛みが緩和される現象で「広汎性侵害抑制調節(DNIC)」と呼ばれています。

私達鍼灸師が、皆さんのお身体のいろいろなところを触って鍼をすることによって痛みが軽減するのも、この「広汎性侵害抑制調節(DNIC)」が背景にあると言われています。

もちろん、1回の鍼で痛みが全てなくなるという訳ではありません。

痛みを徐々に軽減させながら、理学療法や運動療法を組み合わせて、本来の体の動きや機能を取り戻していく。鍼灸施術を通じて、そのお手伝いができたらと考えています。

是非皆様の生活の中に、鍼灸を取り入れてみてください。

御来院、お待ちしております。